2021年1月20日のこと【ドラめくりカレンダー20日目】

はじめのあいさつ

今週は忙しい週間という話を先日もしましたが、今日は社内で開催されるプログラミングコンテストの練習問題を解いてみました。

難易度に結構ブレがあって、めっちゃ簡単が3問とめっちゃ難しいのが1問って感じでした。

社会人になってから、ちょいちょい競プロとかやってみたことはあるけど、業務で使わない考え方が出てきちゃうと本当にお手上げなんですよね。
グラフ理論とか木構造とか再起関数とか...

本番問題はどれくらいの難易度なんだろうか。
まぁ、結果がどうでも評価とかには関係ないから気楽に受けることにします。

映画100本ノック
2021年の4作品目『フェアウェル』

今日は2020年日本公開の映画『フェアウェル』を観に行きました。
去年の2月に『ミッドサマー』を観た時に予告が流れて興味を持ったんですが、ご存知新型コロナウイルスで、延期に次ぐ延期...

地元の映画館では年明けてやっと公開となりました。

あらすじは以下。

NYに暮らすビリーと家族は
<嘘>の結婚式を口実に、
余命わずかな祖母に会うために帰郷する。
本人への告知を巡り対立するビリーと家族。
帰国の朝、彼女たちが選んだ答えとは?

以下ネタバレありなので、観る予定の人は注意してね!

 

 

予告編から、良い意味で裏切られた映画でしたね。

温かホームドラマと見せ掛けておいて、実のところ笑えて考えさせられるコメディ映画でした。

余命わずかな祖母に会うために、家族が結婚式を口実に家族が集まるのですが、もうみんな最初から祖母が心配なのを隠しきれてないんですよね。

祖母のキャラクターも、口うるさいけどどこか憎めないおばあちゃんって感じで、観てる僕からすると「余命はともかく、病気のことくらいは伝えても良いんじゃないかな?」って思って前半は観てました。

映画観てて不思議に思ったことがあって、主人公が祖母に余命を知らせた方が良いと他の家族に訴える割には、主人公と祖母の関係性があまり伝わって来なかったんですね。
あまり主人公に感情移入できないというか。

ただ、後半で主人公の苦悩が明かされて色々しっくり来ました。
主人公は幼い頃に中国を離れNYに渡り、中国での思い出はあまり無いんですね。
昔住んでいた家も開発で無くなり、幼い頃に良くしてくれた祖父も突然いなくなり(実際は、例のように余命や病気を本人にも家族にも知らせなかった)、祖母だけはそうなって欲しくないと。

本人に余命を知らせた方が良いというのは、ある意味で主人公の空回りした優しさなんですよね。

対して、本人に余命を知らせないことが東洋のやり方、祖母自身もそうしてきたし我々もそうするというのが、家族の考え方。

この映画では、主人公は最終的に「伝えない」ことを選びます。
見方によっては、主人公が保守的な考え方に屈したとも取れなくはないのですが、決してそのような印象は受けないのがこの映画の良いところかなと思いました。

余命を本人に知らせるか、知らせないか。
どちらも正しくて、どちらも優しさなんですよね。
本人に知らせるのは簡単です、でも主人公はそれを一旦、踏みとどめた。
これからもどちらが正しいか考え続けることを選択したんです。

最近の世の中では、どちらが正しいか、どちらが新しいか...など二元論で話が進むことが多い印象です。
でも、世の中ってそんなに簡単に答えが出ることはなくて、僕が思ってるよりもっともっと複雑なんですよね。
でも、それで良いんじゃないかなと勇気付けられました。

余命を知らせるか知らせないか、どちらが本人にとって幸せか。
僕にとっても身近だけど、あまり深く考えたことは無かったです。

この映画を通して感じたことは、「どちらが本人にとって幸せか」とは言うものの、結局は一方では「伝えたい側のエゴ」であり、また一方では「伝えたくない側のエゴ」であるということでした。

今日のドラめくり

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 今日は、以上。