2021年1月25日のこと【ドラめくりカレンダー25日目】

はじめのあいさつ

今週の水曜日に会社の勉強会があって資料を作らないといけないのですが、昨日の夕方の時点で全くテーマが決まっておらず…
晩御飯が終わっても、布団入っても決まらず。結局3時くらいまで考えて、気づいたら寝落ちしていました。

夏休みの宿題は、ちゃんと終わらせたことがなかったし、学校の宿題も高校のころから数学以外はまじめにやった記憶がありません。
直さないとな~と思いつつ、半分あきらめてもいるんですよね。

今日も朝、起きたらパッと勉強会のテーマが閃いて、資料の作成も明日には終わりそうな感じにはなってしまいました。
追い込まれるとパワーアップする仮面ライダーゲンムみたいな人間です。

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映画100本ノック
2021年の5作品目『白痴』

本日は、先週土曜日に観た1999年公開の映画『白痴』の話です。
本作品は2019年に劇場公開20周年を迎え、それを記念しクラウドファンディングによりデジタルリマスター化が行われ、去年から全国各地のミニシアターでの上映が行われています。

1946年に発表された坂口安吾の短編『白痴』を原案として、円熟した特撮技術と最先端の3DCGを駆使して描かれる大スペクタクル映画です。

今回嬉しいことに、手塚眞監督の舞台挨拶&トークがある回を観ることができました。このご時世のなか、遠路はるばる来ていただきありがとうございました!貴重な体験をさせていただきました。

あらすじは以下の通り!

過去とも未来とも思える終末戦争下の日本。映画制作を志す伊沢(浅野忠信)は歪んだ長屋が並ぶ場末の路地裏に間借りをしている。
娼婦やスリ、大陸浪人たちが自堕落な生活を送る路地で、隣に住む木枯(草刈正雄)とその妻、サヨ(甲田益也子)の無垢な生き方に、伊沢は羨望と畏怖の念を抱いていた。
テレビ局「メディアステーション」にアシスタントディレクターとして勤めている伊沢は、戦意高揚番組と安直な歌謡番組の仕事に幻滅していた。現場は視聴率70%を誇るカリスマ的アイドル銀河(橋本麗香)のわがままな言動に振り回されてばかりだ。伊沢は粗暴なディレクターの落合(原田芳雄)と、銀河のサディスティックな仕打ちの標的となり、身も心も打ちのめされる毎日だった。 そんなある日、伊沢の部屋の押し入れに、隣家のサヨが潜んでいた。伊沢を求めての行為だった。その夜から、サヨを押し入れにかくまう秘密の生活が始まった。戦争にも仕事にも疲れ果て自殺願望に取り憑かれていた伊沢にとって、サヨの存在だけが救いだった。 しかし、そんな生活にも容赦なく空襲の脅威は訪れる。伊沢の住む路地の上空にも爆撃機の影が現れ、街は激しい爆撃と焼夷弾によって炎に包まれる。覚悟を決めていた伊沢だったが、ついにサヨの手を取り燃え盛る炎の中を駆け抜けてゆくのだった。 極限の状況で、恐怖の果てに彼らが見えたものは…。

今回は、ネタバレありません。
ネタバレありで書こうとすると、僕にはまだ、まとめるにまとめられないのです。
今回は、鑑賞後の監督の話で

映画を観ていると、このシーンはこの映画のこの構図だな?とかこっちはあの作品のオマージュだな?とかいうことがあるかと思います。
それに対する、舞台挨拶後のお客さんの質問に対しての手塚監督の答えはこのようなものでした。
「確かに、様々な映画を観て撮っているので、そのように感じられるかもしれない。ただ、それはオマージュやインスパイアというよりは、この長い映画という歴史の中で自然と受け継がれてきたものだ」
新しい作品の前には必ず、それ以前がある。その中でオマージュやインスパイアよりもっと深い部分で心に刻まれたものがそのように表れるのかもしれないですね。

作品や物語は要素の集まりに過ぎません。要素が集まることで初めて意味を成す、その要素をどう組み合わせるかが作家性というものだと思います。
常人には思いつかない要素の組み合わせをしてみたり、誰も注目していなかった要素にスポットライトを当てることができるから評価されるのです。

よく、「時代が追いついた」とか「時代を先取りし過ぎた」とかいう表現があると思います。
実はそれも、表現者からの視点と、僕たち常人から視点とで、要素の見え方が違うからなのではないかなと思いました。
社会情勢や価値観の変化で、少しずつ見え方が近づいてくる。
それを「時代が追いつく」とか「時代を先取りした」とか表現しているのかもしれません。

世の中のすべての要素は、実はすべての時代に通じる普遍的な物なんです。表現者の苦悩はそのような部分にあるのかもしれません。
僕は真の意味でそれに気付けていないから、こうして気楽に生活できているんですね。

今日のドラめくり

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 今日は、以上。