2021年2月3日のこと【ドラめくりカレンダー34日目】

はじめのあいさつ

寝ているときは、誰しも夢を見ているという話がある。
「いや、自分はここ何年か全く夢を見ていません」という人もいると思うが、それは見ていないわけではなく忘れているということらしい。
ぐっすり眠れているから忘れていたり、覚えていないくらい印象の薄い夢だったりするということだ。

僕は結構、夢を覚えているほうだと思う。
学校でお化けや怪物みたいなのに追いかけられる夢とか、鏡を見るとえげつない禿げ方してる夢とか、あと、亡くなった祖父の夢とかも見るかなぁ。(ごくたまにエッチな夢を見れるとやっぱり嬉しい)

夢も時を経るごとに変わっていくもので、急に期末試験が始まって大焦りする夢を見てたのが、最近ではバイトのシフト勘違いして大慌てで準備する夢を見ることが多い。
あと何年かしたら、本番環境でやらかす夢を見るのかもしれない。

qiita.com


あと、夢で良く出てくる場所とかもありますよね。
僕は、祖父の家がめっっっっっちゃでかくなった建造物が一時期頻繁に登場してましたね。
あとは、通ってた小学校と中学校を合体させて、生徒は小学校から大学まで覚えてる人オールスターズな学校もよく出る。
どっちも、事件が起こったり何かから逃げたりと起きたときに疲れてることが多いな。

夢日記ってあまり良くないこととされるけど、たまにこうやって思い返してみると面白いですよね。

エデン改造計画

星新一の好きな作品の一つに『エデン改造計画』というものがある。

ある惑星の文明を高める仕事に就任した男が、試行錯誤の果てに「地球のテレビ番組を使って文明とは何かを理解させる」という方法を思いつくも、その星の住人が熱心に興味を示したのは、肝心のテレビ番組ではなくコマーシャルだった…
というような話だ。

この話で面白いのは「テレビ番組」と「コマーシャル」の関係性が、地球とその惑星では逆転しているということだ。

地球ではコマーシャルを流すためにテレビ番組を放送している。
つまり、テレビ番組はモノやサービスを売るためのツールでしかないということだ。
一方、その惑星ではテレビ番組を流すためにコマーシャルを放送している。
こちらでは、コマーシャルが文明とは何かを理解させるためのツールになっている。

地球人はテレビ番組を見ることで知らず知らずのうちに、その中で流れたコマーシャルのモノやサービスを手に取ったり購入している。
物語の中では男が、いずれこの惑星の住民もコマーシャルを見ることによって知らず知らずのうちに、その中で流れた地球人的文明を理解し始めるであろうことを示唆している。

その惑星の文明が進むとどうなるのだろうか。
今はコマーシャルしか興味を示さずテレビ番組はおまけのようなものだが、だんだん文明を理解し、娯楽や欲求に目覚めるとテレビ番組を欲するようになるのではないだろうか?
そして、もちろんテレビ番組を見てもらうことが目的なのだから放送もコマーシャルは少なくなりテレビ番組がウェイトを占めるのではないだろうか。

地球について考えてみようと思う。
その惑星と対比して描かれているとすると、テレビ番組しか興味を示さなかった地球人は、だんだんとコマーシャルを欲するようになるのではないだろうか…

いや、もうその段階にまで到達しているのではないだろうか。

人々は話題性のあるものに食いつき、流行に乗り遅れることを恐れる。できるだけ早く、そして大量の話題や流行を欲する。
コマーシャルだけでは、人々のそういった欲求を満たしきれずに、テレビやインターネットといった、今までコマーシャルを流すための道具だったものがコマーシャルそのものになっている気がする。

この星での作戦は見事に成功したのだ。

今日のドラめくり

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今日は、以上。